
あなたの亡くなったご両親が住んでいたのは戸建てですか?マンションですか?
もしマンションなら、すぐに実家じまいを始める準備を進めたほうが良いと思います。
確かに、まだ親を亡くした悲しみは癒えていないかもしれません。
ですから。実家じまいはどうしても先延ばし先延ばしになりがちです。
でも、特にマンションの場合はそれが致命的になることも多いので気を付けてください。
【実家じまい】マンションの場合はすぐに始めたほうがいい4つの理由
亡くなった親が住んでいたのがマンションの場合、実家じまい早く始めなければなりません。
その理由をご一緒に考えてみましょう。
管理費・修繕積立金の負担が大きすぎる
マンションt子戸建ての違い
それは「管理費」や「修繕積立金」の徴収ではないでしょうか。
固定資産税・都市計画税以外にかかってくる「管理費」「修繕積立金:」の負担はかなり大きいものです。
マンションの広さでも変わってきますが、おそらく月額2万円程度ではありませんか?
そうすると年間24万円にもなります。
10年で240万円ですよ。
マンションの管理費・修繕積立金の滞納に気づかないと後が大変
一般的にマンションの管理費や修繕積立金は自動引き落としになっていることが多いです。
管理組合になにも申し出なければ亡くなった親の預金口座から引き落されていきます。
そうするといつの間にか残高不足で引き落しができていないという事態にもなりかねません。
マンションの売却の際にはこの「管理費」「修繕積立金」が滞納されていないか?
仲介する不動産業者は管理組合に問い合わせ、その状況報告書をきちんと重要事項説明書に記載します。
なぜならその債務は新しい買主に引き継かれるからです。
また、管理費・主膳積立金の滞納はそのマンションの維持管理計画に大きな悪影響を与えます。
高齢者の多くす住むマンションは、このことで頭を悩ませています。
予定していた契約通りにお金が徴収できないと、維持管理や計画していた修繕計画が実施する際に大きな支障がでることもあるのです。
マンションは管理が命なんです。
管理の悪いマンションはどんどん資産価値が下がっていってしまいます。
マンションは資産価値の低下が早い
マンションは戸建ての違って、資産価値の中でも建物が占める割合が多くなっています。
そして「建物は古くなるほど資産価値は下がっていく」ことは仕方のないことなのです。
戸建てであれば、ある程度の年数(不動産評価的には35年)が経過すれば、建物の価値はゼロとなります。
ただhし、それ以降の資産価値は下がりません。
なぜなら、土地という資産価値が減らない部分があるからです。
それに比べ、マンションは大勢の方で共有する土地の権利。
資産価値のほとんどが建物の評価でもあります。
もちろん駅前の一等地に立地のマンションなどは人気があり、その資産価値の減り方も穏やかですが少しでも条件の悪いマンションならば経過年数とともに資産価値は下がtyていきます。
なにかあったら近隣住民に多大な迷惑をかける可能性もある
マンションは良くも悪くもそこの住民たちとの共同生活です。
ですから、なんらかの原因でトラブルが起こると、それは近隣住民に多大な迷惑を射かけてしまうのです・
私が直面したケースがこんなものがありました。
配管トラブル
マンションでは年に数回、定期的に専門業者に依頼して配管洗浄を行います。
しかし、空き家の状態が続くお部屋では配管洗浄実施当日にお部屋の中に専門業者が入れないというトラブルもあります。
そうなると何年も配管洗浄が行われていないという事態にもなりかねません。
私が売却のお手伝いをしたマンションでは、引き渡し後のリフォームが終わって入居して数日。
お風呂の水の流れが極度に悪いことが発覚して、大きな問題となりました。
しかし、そのお部屋のためだけに配管洗浄専門業者を呼ぶのにはかなり費用がかかります。
まして、お風呂に入れんばいことに買主はカンカンでした。
鳥獣被害|べランダに鳩の巣や糞だらけ
都会では公園も整備されていますが、そこに鳩はたくさんいませんか?
動物愛護を勘違いした人が、鳩に餌を与え続けていて鳩が爆発的に増えている地域もあります。
人が住んでいたら警戒して寄り付かない鳩も、空き家のマンションのベランダは格好の棲家になるのです。
特にクーラーの室外機の裏によく巣を作って雛をかえしていることがあります。
鳩の巣だけでなく、鳩のフン害もひどくなります。
その空き家のベランダだけならまだしも、お隣の部屋や上下階の部屋の住民にも多大な迷惑をかけてしまいます。
実家がマンションなら実家じまいは早く始めて
実家がマンションなら実家じまいは早く始めるのがおすすめです。
でも、実家じまいは物の整理よりも気持の整理がつかないからこそ。なかなか始められないものです。
そこでおすすめは「実家の片付けはもう諦めて、さっさと今のまんまで買い取ってもらう」ことも考えてみてはいかがですか?
もちろん実家のマンションを高く売るのならば、綺麗に片付けてからの売却が一番です。
でも、それっていつまでたっても実家の片付けが終わらないあなたには絵空事かもしれません。
ぜんぜん実家の片付けに協力してくれない他の兄弟たち。
それではいつまで経っても実家の片付けなんて終わりません。
ならば、エイヤッと実家の片付けはそこそこにして、そのままの状態でいくらで売れるか調べてみてはいかがですか。
もちろん、少々買い叩かれることは致し方ありません。
でも、それ以上のメリットはあると思います。
さっさと実家のマンションを売却して
他の兄弟たちをお金を分ける
立派な親のお墓を建ててあげる
ことのほうが亡くなったお父さんお母さんも天国で喜ぶはずです。

それはわかっているけれど、実家を売却処分するのはどうしても寂しい気持ちと罪悪感が付きまとうのはみんな同じです。
でもそれはいつかしなければならない決断でもあります。
とりあえずは実家のお値段だけでも調べておきませんか?
そのお金で兄弟みんなが助かるのであれば天国のお父さんお母さんもきっと喜んでくれるはずです。
実家の売却値段がわかってから他の兄弟たちに相談すれば実家の空き家問題もスムーズに解決できます。
お金が入ってくることがわかれば他の兄弟たちも目の色を変えて協力的になりますからね・・・
マンションの実家じまいの費用相場と節約方法
「実家じまい マンション」にかかる費用は、ケースによって大きく変動します。
一般的な相場としては、数百万円単位になることも珍しくありません。
しかし、いくつかの工夫をすることで、費用を節約することも可能です。
まず、残置物の片付けにおいては、自分たちでできる範囲を広げることが重要です。
不要なものはフリマアプリで売ったり、寄付したりすることで、処分費用を抑えつつ、思わぬ収入になることもあります。
次に、不動産会社選びは慎重に行いましょう。
複数の不動産会社から査定を取り、仲介手数料だけでなく、売却活動の内容や担当者の熱意なども比較検討することが大切です。
また、時期によっては不動産の売却価格が高くなる傾向があるため、市場の動向を見極めることも節約につながります。
さらに、国や自治体が実施している空き家対策の補助金制度や、特定の要件を満たすことで適用される税制優遇措置がないか、情報収集を怠らないでください。
例えば、相続した空き家を売却する場合に適用される3,000万円特別控除などは、大きな節税効果が期待できます。
これらの情報を活用することで、「マンションの実家じまい」にかかる費用を賢く抑え、スムーズな手続きを目指せるはずです。
実家売却で仲介手数料・管理費・修繕積立金・駐車場代の清算
実家であるマンションを売却する場合、「マンションの実家じまい」の費用として、仲介手数料は避けて通れない支出です。
これは、不動産会社が売却を仲介してくれることに対する報酬です。
通常、売却価格の3%+6万円(税別)が上限と定められています。
例えば、3,000万円のマンションが売れた場合、仲介手数料だけで約100万円かかる計算になります。
この金額は決して小さくありませんから、事前に予算に組み込んでおく必要があります。
また、マンションを所有している間は、管理費や修繕積立金、そして駐車場を借りていれば駐車場代が発生し続けていきます。
これらの費用は、マンションを引き渡す日まで発生するため、実家じまいが長引けば長引くほど、負担は増大します。
特に、空き家になってからもこれらの費用は発生し続けるため、早めに売却や賃貸といった次のステップに進むことが、無駄な出費を抑える上で非常に重要です。引き渡し日を明確にし、それまでの費用を試算しておくようにしてください。
▶ 空家の実家の維持費が年間十数万円超も無駄!天国の親ももったいないと嘆いてる
放置されている空き家の実家がどれだけ多いことか?はちょっとあなたのご近所を見渡せばおわかりになるはず。ただ実家が空き家になって誰も住まなくても毎年かなり多額の維持費もかかっているのです。 ここで紹介する山田さん(仮名)も …