
突然、実家のある地元の役所から
「ご近所から苦情が出ています!至急ご対応願います!」
という連絡が入るかもしれません。
しかし、遠く離れている田舎の実家は空き家ですぐに草刈りに行くわけにもいきません。
そこで悩ましいのが
空き家の実家の草刈りを自分でやるか?
それとも
草刈り業者に任せるか?
ですよね。
しばらく帰省しないでいると空き家の実家の庭は荒れ放題でジャングル状態
親が亡くなって空き家になった実家。
しばらくは片付けや法要などちょくちょく帰省していたことだと思います。
しかし、三回忌も終わり落ち着くとパタッと実家に立ち寄ることもなくなるのはしかたありません。
そんな足を運ばなくなった空き家の実家の庭はすぐに荒れ放題でジャングル状態になってしまいます。
ご近所さんからの苦情を知って、草刈りの道具を用意して実家にきたらきっと驚かれると思います。
それは、自分の身の丈ほどある雑草たちに
「こんなの自分たちでできるレベルじゃない」
と思わずひるんでしまうことでしょう。
庭じまいを自分でするには限界がある理由
「庭じまい」という言葉を耳にして、「自分でやれば費用を抑えられるのでは?」と考える方も多いでしょう。
確かに、ちょっとした草むしりや枝の剪定ならDIYで可能です。
しかし、本格的な庭じまいとなると、想像以上に時間も体力もかかり、プロに任せた方が結果的に「ラク」で、費用対効果も高くなるケースがほとんどです。
「自分で庭じまい」が大変なワケ
「庭じまいを自分で」という選択には、想像以上の労力とリスクが伴います。
- 膨大な時間と体力が必要になる
庭じまいとは、単に草を抜いたり枝を切ったりするだけではありません。生い茂った草木の撤去、根の深い樹木の抜根、庭石やブロックの移動、物置の解体、土の処分など、多岐にわたる作業が必要です。特に、大きな木や重い庭石の扱いは重労働で、専門的な知識と技術が求められます。慣れない作業は体への負担も大きく、時間も想定以上にかかるでしょう。 - ゴミの処分が想像以上に大変
庭じまいで最も頭を悩ませるのが、大量に出る剪定枝、抜いた草、土、石、不要なガーデニング用品などの処分です。自治体のルールは厳しく、一度に出せる量や種類が限られています。細かく分別し、指定の日に出す作業は非常に手間がかかりますし、粗大ごみや産業廃棄物となるものは別途手続きや費用が必要です。不法投棄はもちろん厳禁であり、適切な処分方法を調べるだけでも一苦労です。 - 怪我や事故のリスクがある
高所での剪定作業、重いものを運ぶ作業、チェーンソーなどの危険な道具を使う作業には、常に怪我のリスクが伴います。足場の不安定な場所での作業や、慣れない道具の操作は転倒や刃物による怪我につながる可能性があります。安全対策を怠ると、取り返しのつかない事故に発展する可能性もゼロではありません。 - 近隣トラブルに発展することも
作業中の騒音や、剪定した枝葉が隣家に飛んでしまう、ゴミの仮置きで景観を損ねるなど、近隣住民とのトラブルに発展する可能性も考えられます。事前に十分な配慮とコミュニケーションが不可欠です。 - 仕上がりが期待通りにならない可能性
「管理しやすい庭にしたい」「将来的に売却したい」といった目的があっても、専門知識なしで庭じまいを行うと、水はけが悪くなったり、雑草が生えやすい土壌になってしまったりと、かえって問題が生じることもあります。理想の仕上がりから遠ざかる可能性も考えられます。
自分で庭じまいを始めたものの、多くの方が途中で挫折することも多いので気を付けてください。
それにそもそも高機能な草刈り機なんて普通の方なら持っていませんし、そもそも草刈作業は石が飛んできたりと危険な作業なんです。
【プロに任せる「ラク」な庭じまい】専門業者に依頼するメリット
上記のような大変さを考えれば、庭じまいは専門業者に依頼するのが賢明な選択と言えます。
- 時間と労力を大幅に削減できる
専門業者に依頼すれば、計画立案から作業、ゴミの処分まで全てお任せできます。ご自身で作業に費やすはずだった時間を有効活用でき、体力的な負担も一切ありません。忙しい方や体力に自信のない方でも安心して庭じまいを進められます。 - 安全で確実な作業
プロの職人は、庭じまいの経験と専門知識を豊富に持っています。適切な道具と安全装備を使用し、危険な作業も安全かつ効率的に行います。高所の剪定や太い木の抜根など、素人では難しい作業も安心して任せられます。 - ゴミの処分もお任せで手間いらず
大量に出る剪定枝、抜根した木、土、石などの廃棄物処理も、業者が適切に回収・処分してくれます。自治体のルールを調べたり、自分で運搬したりする手間が一切かからないのは大きなメリットです。 - 理想の仕上がりが期待できる
長年の経験を持つプロの視点から、お客様の要望に合わせた最適な庭じまいを提案してくれます。雑草対策のための防草シートの設置や、管理しやすいように砂利を敷くなど、将来を見据えた提案と丁寧な施工で、満足のいく仕上がりを実現します。 - 近隣への配慮も安心
多くの業者は、作業前に近隣住民へのご挨拶や配慮を欠かしません。騒音対策や作業中の安全確保にも配慮してくれるため、近隣トラブルのリスクを軽減できます。
【結論】費用はかかっても、庭じまいはプロに任せる価値は十分にある
確かに、専門業者に依頼すれば費用は発生します。
しかし、自分で庭じまいを行った場合の労力、時間、ゴミの処分費用、怪我のリスク、そして失敗した際の再修復費用などを総合的に考えると、決して高い費用ではありません。
むしろ、プロに任せることで得られる「安心」や「確実な仕上がり」は、費用以上の価値があると言えるでしょう。
「庭じまい」は人生の節目に行う大切な作業です。
ご自身の状況に合わせて、無理のない方法で、心安らかに庭を終えるための選択をしてくださいね。
【庭じまいの費用】空き家の実家の庭じまいを業者に任せたらいくらかかる?
実は空き家の実家の庭じまいを自分でやるのは大変なんです。
なにより、刈ったあとの草の処分も大変です。
それこそ
「どうやって運ぶのか?」
「運んだ草は燃やす?捨てる?」
という大きな問題が山積みです。
おすすめは庭じまい業者に任せることです。
自分で草刈りなどの庭じまいをする労力を考えたら、草刈り費用は決して高い物ではありません。
庭じまい業者に任せた場合に費用の目安
庭じまいでまず主な作業は草刈りです。
草刈り業者の費用は
・面積単位(1㎡当たりいくら?)
・時間単位(1時間当たりいくら?1日単位いくら?)
・除草の量(刈り取った草の処分量はどれくらい?)
で各草刈り業者の目安が異なるのです。
ただ一般的には草刈り料金は面積単位のところが多いと思います。
草刈りだけなら「1㎡200円~400円程度が目安」になるかと思います。
ただそれ以外のオプションも必要な場合も多いので、見積もりだけでもとられてはいかがでしょうか。
・刈り取った草の後処理
・現場の高低差
・車の入る道路付け
・除草処理の有無
・作業前準備(近隣対策)
などなど個別のオプションを適宜選ぶことができます。
よほどの豪邸でもない限り、空き家の実家の庭はせいぜい100㎡もないケースがほとんどです。
ですから草刈り業者の費用も3万円~5万円程度でおさまることがほとんどです。
草刈り機をわざわざ自分で用意しなければならない
刈った後の草の処分も大変
なことを考えれば、高いものではないと思います。
今は簡単に草刈りの見積もりをとることもできますので利用してみてください。
庭じまいにお祓いは必要か?
庭じまいにお祓いが必要かどうかは、個人の気持ちや考え方によって異なります。
法的な義務や決まりは一切ありませんので、必ずしも行わなければならないものではありません。
多くの場合、庭じまいはお庭の「終活」や「整理」といった側面が強く、実用的な意味合いで行われます。
しかし、長年住み慣れた家のお庭には、家族の思い出や歴史が詰まっていると感じる方もいらっしゃるでしょう。
また、植物や庭石、お稲荷様や祠(ほこら)などがある場合は、そこに宿るものへの感謝や敬意を表したいと考える方もいらっしゃいます。
庭じまいでお祓いを検討するケース
- 精神的な区切りをつけたい時
庭への愛着が深く、感謝の気持ちを伝えたい、区切りをつけたいと感じる場合に、心の整理としてお祓いを検討する方がいます。 - 神棚や祠、お稲荷様などがある場合
庭に神様を祀る場所がある場合は、その撤去にあたり、適切な方法でお祓いや魂抜きを依頼することが一般的です。 - 樹木への感謝を伝えたい時
長年、家を見守ってくれた古木や大木など、特別な思い入れのある木を伐採する際に、供養の意味を込めてお祓いを依頼するケースもあります。 - 新しい土地に何か影響がないか不安な場合
庭じまいをした土地を売却する際など、次の利用者への配慮や、何か悪いことが起きないかといった漠然とした不安を解消するためにお祓いを検討する方もいます。
お祓いをしないケース
- 特に気にしない場合
宗教的な考え方や特別な思い入れがなく、純粋に庭の整理や手入れの負担軽減が目的であれば、お祓いは不要と考える方がほとんどです。 - 費用を抑えたい場合
お祓いには費用がかかるため、予算を考慮して行わないという選択もあります。
お祓いを検討する際の選択肢
もしお祓いを検討される場合は、以下のような方法があります。
- 近所の神社の神主さんにお願いする
最も一般的な方法です。地元の神社に相談し、庭じまいの目的を伝えれば、適切な方法でお祓いを執り行ってもらえます。費用は神社や内容によって異なりますが、数万円程度が目安となることが多いです。 - お寺に相談する
宗派によっては、樹木の伐採などに対する供養を行っているお寺もあります。 - 専門業者に相談する
庭じまいを依頼する専門業者の中には、提携している神社やお寺を紹介してくれたり、お祓いの手配まで含めて対応してくれるところもあります。
結論として、庭じまいにお祓いは必須ではありません。
しかし、ご自身の心持ちや庭の状況によっては、お祓いをすることで気持ちの整理がついたり、安心して作業を進められる場合もあります。
ご自身の気持ちを一番に考えて判断してくださいね。
空き家の実家の庭が荒れ放題でジャングルにしないために庭じまい後に除草処理をしておくのもおすすめ
いったんプロの草刈り業者に綺麗に刈り取ってもらった空き家の実家の庭。
できればそのままにしておかないで除草処理を施しておくのもおすすめです。
もちろん、草刈り業者にオプションで依頼するのもいいですが、その除草効果は永遠ではありません。
すぐにその効果は低下してしまいます。
来年のことも考えれば、自分たちで除草処理しておくことも考えなければなりません。
ですから、プロの除草処理を施した後でも定期的に追加で除草処理をしておきましょう。
一番簡単なのは定期的の除草剤を巻くことです。
でも、除草剤を撒くのにもコツがあるのです。
空き家の実家の庭が狭ければ防草シートもおすすめ
少し大きなホームセンターに行けば「防草シート」も販売されています。
防草シートとはこんなものです。
ひとりで防草シートの設置は大変ですから、だれか手伝ってくれる人を探してやってみてはいかがでしょうか?
設置作業はそれほど難しい物ではありません。
いったん綺麗になった空き家の実家の庭でも定期的に草刈りは行ってください
空き家の実家の庭がジャングル状態であればもはた素人には手に負えません。
費用がかかってもプロの草刈り業者に最初は依頼した方が得策です。
そこでいったん綺麗になった空き家の実家の庭。
そのまま放置していればまたアッという間に元の雑草だらけの汚いお庭に戻ってしまいます。
ですから、雑草が生えてきにくい状態をキープするために除草処理も行っておきましょう。
草むしりも怠らないで
それほど雑草が生い茂っていない状態なら、自分たちで草むしりもできます。
そうしておけばご近所さんからの苦情も出ません。
ただそれもいつまでできるのか?
おそらくあなた自身も体力的に草むしりは相当きつくなってきているはずです。
子供に「おじいちゃんおばあちゃんの家の庭の草刈りをやってきて!」といってもおそらくやってはくれないはずです。
これから毎年毎年草刈り業者に草刈りを依頼するのもいいですが、そろそろ実家の売却処分も考えなければいけない時期かもしれませんんね。
▶ 空家の実家の維持費が年間十数万円超も無駄!天国の親ももったいないと思ってる
放置されている空き家の実家がどれだけ多いことか?はちょっとあなたのご近所を見渡せばおわかりになるはず。ただ実家が空き家になって誰も住まなくても毎年かなり多額の維持費もかかっているのです。 ここで紹介する山田さん(仮名)も …