
実家じまいで実家の売却を考えたとき、多くの方が
「近所への挨拶はどうすればいいんだろう?」
と手が止まりますよね。
この記事では、
・挨拶に行くべき理由
・タイミング
・回る範囲
・手土産の選び方
・のし紙の書き方
・そのまま使える例文
まで、一つの記事で全部まとめました。
「あとは行くだけ」という状態になることを目指して、順番に解説していきます。
実家の売却であいさつに持っていく手土産の選び方

実家の売却でご近所さんへのあいさつに持っていく手土産の選び方は「何を買えばいいか」だけでなく、
「いくらが適切か?」
「のし紙はどうするか?」
まで含めて考える必要があります。
このセクションでは、価格帯の根拠・品物のカテゴリ別具体例・避けるべきもの・のし紙の書き方まで、まとめて解説します。
予算の目安は800円?1,500円が現実的な理由
手土産の相場は800円?1,500円程度が、過不足のない価格帯です。
500円を下回ると「形式的すぎる」と受け取られるリスクがあり、2,000円を超えると相手が気を遣って「お返し」を考えてしまいます。
ただし、親が特に長い付き合いをしていた家や、何かと助けてもらっていた家については、2,000?3,000円程度に上乗せする判断もあります。
この場合は品物の質を上げるのではなく、同じカテゴリでより有名どころのブランドを選ぶのが自然で無理のない方法です。
選ばれやすい手土産の具体例(カテゴリ別)
手土産を選ぶ際の基準は「もらった相手が処理に困らないもの」です。
- 菓子類
個包装・賞味期限2週間以上・アレルギーリスクが低いクッキーやせんべいなど - 日用品
タオル・食器用洗剤・キッチンラップなど「消えもの」 - 飲料
ドリップコーヒーセット・緑茶・紅茶のギフトパック - 高齢の方が多い場合
重くないもの・かさばらないものを優先
デパートや百貨店で買う必要はなく、スーパーやコンビニで購入したものでも、のし紙をかけるだけで印象は大きく変わります。
「どこで買ったか」より「のし紙がかかっているかどうか」の方が、受け取る側の印象に影響します。
避けた方がいい品物とその理由
手土産に適さないものは、主に3つの理由から分類できます。
現金・商品券は、金額が明示されるため「値踏みされた」と感じる方もいます。
近所への挨拶という文脈では、品物の方が「気持ち」として受け取ってもらいやすいです。
生もの・冷蔵が必要なものは、相手に保管の手間をかけます。
特に長時間不在にしがちな方や高齢の方がいる家では、常温保存できるものを選ぶ方が親切です。
かさばるもの・重いものは、玄関先で受け取る相手に負担を与えます。
特に高齢の方が多い地域では、片手で持てる軽さを意識してください。
のし紙の書き方と「御挨拶」の表書き
のし紙(熨斗紙)とは、贈り物に添える帯状の紙のことで、表書き(贈る目的)・水引・贈り主の名前を記載します。
実家売却の挨拶では、表書きは「御挨拶」が最も適切です。
「粗品」も使われますが、「御挨拶」の方がこの場の文脈に合っています。
外のし(包装紙の外にかける)と内のし(包装紙の内側にかける)の選択は、どちらでも構いません。
ただし玄関先で手渡しする場合は、「御挨拶」の文字がすぐ見える外のしの方が、相手に意図が伝わりやすいです。
名前の書き方は、自分の姓(現在の代表者)を記載するのが基本です。
親が亡くなっている場合も、対応している自分の姓を書いて問題ありません。
デパートや百貨店では購入時に無料でのし紙をかけてもらえますが、スーパーでも依頼できる店舗が増えています。
実家の売却の挨拶は何を言えばいいか|シーン別の例文

実家の売却ご近所さんに挨拶の言葉が出てこないことが、「行きたいけど行けない」という状態の一番の原因です。
伝えるべき内容は3点だけに絞れます。
このセクションでは、状況ごとにそのまま使える例文と、相手から何か言われたときの返し方まで整理します。
伝えるべきことは「3点だけ」に絞る
挨拶で伝える内容は、次の3点だけで十分です。
- 自分が誰か?(「〇〇の息子/娘です」と親との関係を明示する)
- この家がどうなるか?(売却するという事実を一言で)
- 長年のご縁へのお礼(「長い間お世話になりました」で十分)
この3点が揃えば、挨拶として成立します。
長々と説明しようとすると、かえって言葉に詰まります。
短くても誠意が伝われば、それで十分です。
そのまま使える挨拶例文(状況別)
「突然のご訪問、失礼いたします。
〇〇(親の名前)の長男/長女の〇〇と申します。
昨年、母が他界しまして、このたび実家を売却することになりました。
長年、大変お世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。どうぞお受け取りください。」
「こんにちは、〇〇の娘の〇〇と申します。
母がこの春から老人ホームに入居することになりまして、実家の方は売却する運びとなりました。
長い間、親の代からお世話になりまして、本当にありがとうございました。」
「〇月〇日に新しい方へ引き渡しの予定です。
それまでに一度ご挨拶をと思いまして参りました。」
「現在、売却の手続きを進めているところです。
日程が決まりましたらまた改めてご連絡できればと思っております。」
「〇〇の息子の〇〇と申します。
このたび実家を売却することになりました。
長年お世話になりました。ほんのお気持ちですが、どうぞ。」
相手から何か言われたときの返し方
「いつ引き渡しですか?」と聞かれた場合は、
「〇月ごろを予定しております」
と月単位でお伝えすれば十分です。
具体的な日付を言う必要はありません。
「どんな方が入られるんですか?」と聞かれることもありますが、購入者の個人情報にあたるため、答える義務はありません。
「不動産会社を通じての取引ですので、詳しくは私からはお伝えできない状況です」と伝えれば、失礼にはあたりません。
最も準備が必要なのは、「お母さんには本当にお世話になりました」と言われたときです。
事前に心の準備をしておくことをおすすめします。
返す言葉は「母もきっと喜んでおります。本当にありがとうございました」で十分です。
言葉に詰まっても、頭を下げるだけで気持ちは伝わります。
売却のな話は不動産会社を紹介する
実家の売却での近所への挨拶で、価格などの話を聞かれることはあるかもしれません。
1円でも高く売りたいあなた
1円でも安く買いたたきたいご近所さん
どうしても、気まずい府に気になりがちです。
その場合は、
「詳しいことはこちらの業者さんから説明してもらうようにします。」
と依頼する不動産会社の連絡先をお教えすれば大丈夫です。
やはり「お金」の話は第三者を挟んだほうが良いと思います。
実家じまいの売却で近所への挨拶の意味

実家売却の際、近所への挨拶は法的な義務ではありません。
ただし、挨拶をするかしないかで、その後のトラブル発生率や新しい住人の印象が大きく変わります。
このセクションでは、挨拶を省略した場合に実際に起きやすいリスクと、挨拶が持つ3つの実務的な役割を整理します。
挨拶なしで実家を売却すると何が起きる?
挨拶なしで売却を進めると、後々トラブルの火種になるケースがあります。
最もよくあるのが、解体・リフォーム工事時の騒音や粉じんに対するクレームです。
事前に一言あるかないかで、近隣の受け取り方は大きく異なります。
また、「あの家の息子さん、挨拶もなかったね」という評判は、親が長年かけて築いた地域での信頼に影響します。
さらに、新しい住人が引っ越し挨拶に回ったとき、「前の方は何も言わずに出ていかれました」と伝えられるケースも実際に起きています。
売却そのものは完了しても、地域の中での”終わり方”は残ります。
挨拶には「感謝」以外にも3つの実務的な役割がある
挨拶の目的は、感謝を伝えることだけではありません。
実務的に見ると、3つの役割があります。
1つ目は、業者の出入りや工事の事前告知としての役割です。
片付け業者や不動産業者が出入りする前に一言あると、不審者と間違われるリスクが減ります。
2つ目は、隣地購入の打診が生まれる可能性です。
「隣の土地は倍でも買え」という格言があるように、隣地を取得することで再建築が可能になるケースや間口が広がるケースがあります。
挨拶をきっかけに「ぜひ購入したい」と申し出があった事例も存在します。
3つ目は、新しい住人への地域の引き継ぎです。
親が築いてきた近所付き合いの文脈を次の方に渡す行為として、挨拶は機能します。
実家の売却で面倒でも近所に挨拶しておいたほうが良い4つの理由
実家じまいで実家を売却する場合、面倒でも手土産のひとつも持って挨拶にいたほうがチオい理由を説明します。
①買ってくれるかもいしれないから

実は中古住宅の一番のターゲットとなるお客さんはご近所さんなんです。
ですから
「早く」
「高く」
実家を売却したいのならご近所さんにも売却のことを知ってもらわなければなりません。
ただ今は我々不動産業界もインターネット全盛の時代です。
以前のようにチラシを「ポスティング」や「新聞折り込み」もやらなくなってしまいました。
そんなことから意外とご近所さんがあなたの実家の売却が知らないことって多いのです。
別に日頃から家を探しているわけではないので、不動産のポータルサイトなんか見ないですしね。
しかし、それが今の家のすぐ近所だったら話は違います。
昔から
「隣の土地は倍の値段を出しても買え!」
という格言もあるくらいです。
特に両隣や裏にお住まいの方なら、あなたの実家を購入することで
・間口が広くなる
・表通りに面することができる
・親や子供を呼び寄せられる
などメリットもあるからです。
②へそを曲げられたら大変なこともあるから

実家の売却でご近所さんも少なからず関係してきます。
それは土地の境界確認や越境物の問題です。
次の実家の買主には土地の境界のことも説明しておかないと後々トラブルにもなりかねません。
あるいは、土地を分割して登記する分筆のためには、きちんと土地境界確認の書類を作成してお隣さんにも実印で署名してもらわないといけないケースも出てきます。
また意外と隣の軒先やクーラーの室外機などがこちらの土地に越境していることもあります。
そんな時には
「将来の建て替えの時には撤去します」
という「将来撤去の覚書」をお隣さんい署名捺印してもらわないと実家の売却に問題が出てくることもあります。
「売りに出ていたんだったたらウチが買ったのに・・・」
そんなことで実家の売却でご近所さんにヘソを曲げられたら困ることも多いのです。
とにかく実家の売却では、ご近所さんと良好な関係を築いておくことはとても大切です。
③不安を取り除けるから

長らく空家で誰も出入りゾロゾロと出入りしだすとご近所さんも不安になります。
実家の売却の不動産業者や購入見込みのお客様が
「不審者かも?」
なんて警察に通報されても困ります。
④ 解体などで迷惑をかけるかもしれないから

特に古いいオンボロな実家だと売却前にまず建物の解体をしなければいけないことあります。
解体工事は
・騒音
・ホコリ
・振動
などが伴います。
ご近所さんにもそれなりの迷惑をかけてしまうこともあります。
実家の近所に挨拶に行くタイミングは売却前?引き渡し前?後?どれが正解か

「いつ挨拶に行けばいいか」は、多くの方が迷うポイントです。
・売却活動中
・引き渡し前
・引き渡し後
の3つのタイミングがあり、それぞれにメリットと注意点があります。
結論から言うと、売却活動中というよりも売却前がベストです。
このセクションでは、その理由と訪問する時間帯・曜日の選び方も整理します。

実家の売却でご近所さんに挨拶に行くとよく聞かれるのが売却値段です。
そこで、ある程度の不動産相場を調べておいた方がベターです。
亡くなった親がお世話になったご近所さんですから、高く売るつもりはなくてもいやはり相場では売却したいですからね。
近所へ挨拶で訪問する時間帯と曜日の選び方
訪問は土日の午前10?11時か、平日なら14?16時が在宅率の高い時間帯です。
夜20時以降・朝9時前・食事の時間帯(12?13時、18?19時)は避けるのが基本です。
何回訪問すればよいかについては、2回を目安にするのが現実的です。
2回訪問して会えなかった場合は、手紙に切り替えます。
3回以上訪問すると、かえって相手の負担になる場合があるため注意してください。
実家の売却で挨拶に行く近所の範囲

どこまで挨拶に回ればいいか迷う方は多いですが、住居の形態によって目安が異なります。
一戸建てとマンションでは範囲の考え方が変わりますし、留守だった場合の対応も事前に決めておく必要があります。
このセクションでは、形態別の範囲と留守時の対処法を整理します。
一戸建ての場合:向こう三軒両隣+裏の家が基本
一戸建ての場合、両隣・向かい3軒・裏の家の合計最大8軒が基本的な目安です。
この範囲は「向こう三軒両隣」と呼ばれ、古くから日本の近所付き合いの単位として使われてきた考え方です。
ただし、親が特に親しくしていた家がある場合は、この範囲に関わらず個別に対応することをおすすめします。
判断に迷ったときは「親の葬儀や法事で顔を見たことがある家」を基準にすると、感覚的にもしっくりくることが多いです。
マンション・集合住宅の場合
マンションや集合住宅では、上下・左右の4軒+管理人が基本的な範囲です。
廊下やエントランスで顔を合わせる機会が多い場合は、同じフロアの隣接住戸まで広げることも選択肢になります。
管理組合や自治会長への挨拶が必要かどうかは、マンションの規模と自治の活発さによります。
大規模マンションや自治会活動が活発な物件では、管理人を通じて自治会長を紹介してもらうと、丁寧な印象になります。
留守だったときの対処法
2回訪問して会えなかった場合は、手紙と手土産をポストに入れるのが現実的な対応です。
無理に3回・4回と訪問することは、かえって相手の負担になりかねません。
手紙に書く内容は、
「自分が誰か・売却という事実・感謝の言葉・今後の日程(わかる範囲で)」
の4点に絞ります。
ポスト投函の場合でも、手土産にはのし紙をかけておくのが丁寧です。
袋に入れてポストに収まらない場合は、玄関ドアのノブに下げても構いません。
その際は雨濡れに注意して、袋の口をしっかり閉じてください。
よくある疑問まとめ(Q&A)
挨拶の準備を進めていると、
「不動産会社に任せられないのか?」
「兄弟がいる場合は誰が行くのか?」
など、細かな疑問が出てくることがあります。このセクションでは、よくある3つの疑問に答えます。
- 不動産会社が代わりに挨拶してくれることはある?
- 基本的には、近所への挨拶は売主が行うものとして扱われています。
不動産会社が書類や契約手続きを担うのに対し、近隣との人間関係の「締め方」は、親と付き合いのあった家族が直接行う方が意味を持ちます。ただし、担当者によっては同行してくれるケースもあります。
「一緒に挨拶まわりをしてもらえますか?」と事前に相談してみると、対応してもらえる場合があります。
特に、解体工事が伴う売却では、施工会社が挨拶まわりを行うことが通例です。 - 兄弟がいる場合、誰が代表して行けばいい?
- 代表者は長男・長女でなくても構いません。
「誰がこの売却を主に動かしているか」という実態に合わせた人が行くのが自然です。
また、複数人で行く場合は「家族全員で伺いました」という印象になり、丁寧さが伝わりやすくなります。
一人で行く場合は、「兄弟を代表して参りました」と一言添えれば十分です。 - 挨拶状(手紙)だけで済ませてもいい?
- 直接訪問が原則ですが、例外もあります。
自分が遠方に住んでいる
・高齢で移動が難しい
・複数回訪問しても会えなかった
という状況では、手紙+手土産のポスト投函で対応しても失礼にはあたりません。挨拶状に書く内容は、「誰か・売却の事実・感謝・今後の日程(わかる範囲)」の4点に絞ります。
文章は短くて構いません。
便箋1枚に収まる分量が、読み手への配慮になります。 - 質問文
- 回答文
【まとめ】実家売却の近所挨拶、これだけ押さえれば大丈夫
挨拶の準備は、4点が揃えば完了です。
– ☑ 範囲:向こう三軒両隣+親が親しくしていた家
– ☑ 手土産:800?1,500円・消えもの・外のしで「御挨拶」
– ☑ 言葉:「誰か・何があったか・感謝」の3点を伝える
完璧にやる必要はありません。
「誠意が伝わったかどうか」だけを基準にすれば、あとは動くだけです。
親が長年かけて築いた地域とのご縁を、きれいに締めくくってあげてください。
挨拶の準備が整ったということは、売却そのものも最終段階に入っています。
査定を早めに進めておくと、引き渡しまでのスケジュールが格段に立てやすくなります。
まずは無料査定から、一歩踏み出してみてください。
実家の売却手順はとても重要です。 まぜなら実家の売却で困るのは ・兄弟間の意見調整 ・実家の売却のタイミングの難しさ ・実家の片付けが進まない ということなんです。 私は相続専門の不動産コンサルタントなのですが、実家の売 …







