親が亡くなってから放置していた空き家の実家
ながらく放置しているとあちこちが傷んできますし
そのことでご近所さんから苦情が出てくることも良くある話です。
「防犯」「防火「害虫」
放置されているオンボロの空家ってご近所さんからすればとっても迷惑で怖い存在なので文句のひとつも言いたくなるのも理解できます。
ご近所さんからの苦情をどうにかするには
実家の建物を解体するしかない!
という場合に大きな難問にぶつかります。
それは
実家の解体費用が払えない
ということなんです。
どんなにオンボロな実家でも解体するには軽く100万円は超えてきます。
そこで知っておいて欲しいのが、解体ローンという金融商品です。
取り扱っている金融機関も少ないですが、探せばあると思います。
実家の解体費用が払えない
「ご近所さんの気持ちもよくわかる・・
しかし、解体したくても実家の解体費用が払えないんです・」
そんな叫びにも似たお悩みの方も少なくありません。
解体費用の相場は
木造・・・3万円/坪~5万円/坪
鉄骨・・・4万円/坪~6万円/坪
鉄筋増・・6万円/坪~8万円/坪
が目安です。
普通の広さのお家なら100㎡(30坪程度)はありますから
木造・・・120万円程度
鉄骨・・・150万円程度
鉄筋増・・210万円
がひとつの目安になるでしょう。
そんなお金なんてありません
「そんなお金 今の私たちにはありません。」
今の生活でもアップアップなのにそんな100万0円以上のお金なんてとても払えないのが現実です。
実家の解体費用が払えないなら解体ローンも探してみて
解体費用は解体業者に支払いますが、解体工事が始まる時と終わった時に払わなければなりません。
解体業者にもよりますが着手字半金、師解体工事完了時に半金というところも多いです。
そんなまとまったお金をどう用意するのか?
そんな方には予め解体ローンが使寝ないか?
調べてみてください。
解体ローンの目安
解体ローンの目安は
期間10年~15年
金利2.5%程度(変動
がひとつの目安です。
借入期間15年 金利2.5%の場合
100万円を借りた場合⇒毎月6,667円の返済
200万円を借りた場合⇒毎月335円の返済
300万円を借りた場合⇒毎月20,003円の返済
400万円を借りた場合⇒毎月26,671円の返済
500万円を借りた場合⇒毎月33,339円の返済
解体ローンの審査
とはいっても借金ですから審査があります。
「きちんと返せるか?」
それを金融期間は審査をします。
サラリーマンなど給与所得の場合
・源泉徴収票(直近1年)
・住民税課税証明書(直近1年)
・給与明細(直近2ヶ月分以上+賞与)
年金受給者の場合
・年金証書
・年金通知書
個人事業主の場合
・納税証書その1、その2(直近1年分)
・確定申告書(青色申告決算書、収支内訳を含む)(直近1年分)
意外と厳しい審査の解体ローン
「解体ローン?そりゃありがたい!」
と思われるかもしれませんが、この解体ローンも意外と厳しい場合があります。
それは実家の解体費用が必要な方はすでに高齢でリタイアされた方も少なくないからです。
そんなリタイアされた高齢の方が新たにお金を借りるのってけっこうハードルが高いのです。
この空き家解体ローンを取り扱っているのはメガバンクではなく地祇にゃ信用金庫などが多いです。
例として新潟権威ある大光銀行を紹介します。
- ご利用いただける方
- たいこうカード保証:お申込み時満20歳以上、完済時76歳未満の方
かんそうしん保証:お申込み時満20歳以上75歳未満、完済時82歳未満の方
● 原則、前年税込年収200万円以上の方
● 当行営業区域内に居住・勤務されている方
※個人の不動産賃貸業に該当する方は、対象外とさせていただきます。 - お使いみち
- 空き家の解体費用(対象物件は当行営業区域内にある物件のみとなります。)
- お借入金額
- 10万円以上500万円以内(1万円単位)
- ご返済期間
- 10年以内
- ご融資金利
- “変動金利型”または“固定金利選択型(3年・5年・10年)”からお選びいただけます。
※金利について詳しくは窓口までお問合せください。 - 担保・保証人
- 原則不要です。(たいこうカード(株)、(株)かんそうしんの保証をご利用いただきます。)
- 保証料
- 金利に含まれます。
- 団体信用生命保険
- お借入金額が300万円超の場合は、原則当行所定の団体信用生命保険に加入していただきます。それ以外の場合は、任意でのご加入となります。
地方銀行や信用金庫などの場合、営業エリアの制限があります。
さらに「保証人不要」となっておりますがそのあたりは金融機関指定の「保証会社の保証料」が上乗せされており、金利は高くなります。
また完済時の年齢が76歳までとpなっているので最長の10年で借りるなら66歳未満でならなければなりません。
「実家の解体費用が払えない」と嘆く前に解体にいくらかかるか?調べてみませんか?
意外とみなさんが頭を抱えてる解体費用ですが、ご相談の方のほとんどが
「いくらかかるか知らない」
方ばかりなんです。
実際に実家の解体費用にはいくらかかるのか?
それを調べてからでないと問題は解決しないと思います。
もちろん、解体ローンを利用するにしても解体工事の見積書は必要になりますから無駄にはなりません。
相続した実家を空き家のままで放置していませんか? 放置された空き家の実家はとても危険でご近所さんも大迷惑しているんです! そんなお悩みの方も少なくありません。 相続した空き家の実家の解体費用を兄弟でどう負担すればいいのか …
空き家の取り壊しで固定資産税がアップすること忘れずに
空き家の取壊しで固定資産税がアップすることも知っておいてください。
空き家を取り壊すと固定資産税がアップする主な理由は、「住宅用地の特例」という制度が適用されなくなるためです。
住宅用地の特例とは?
固定資産税は、土地と建物それぞれに課税されます。
ただし住宅が建っている土地(住宅用地)については、人の居住の用に供されていることを考慮し税負担を軽減するための特例措置が設けられています。
具体的には、以下の軽減措置があります。
- 小規模住宅用地(200平方メートル以下の部分)
固定資産税の課税標準額が1/6に、都市計画税の課税標準額が1/3に軽減されます。 - 一般住宅用地(200平方メートルを超える部分)
固定資産税の課税標準額が1/3に、都市計画税の課税標準額が2/3に軽減されます。
この特例によって、住宅が建っている土地の固定資産税は大幅に安くなっています。
なぜ空き家の取り壊しで固定資産税がアップするのか?
空き家を取り壊して更地にすると、その土地は「住宅用地」ではなくなります。
そうなると、上記の「住宅用地の特例」が適用されなくなります。
その結果、土地の固定資産税は軽減される前の本来の税額に戻るため、大幅にアップすることになります。
一般的に、更地にすることで固定資産税は3倍~6倍に上がると言われています。
ただし、建物の固定資産税はなくなるため、トータルで見た場合の税負担は1倍から3倍程度になるケースが多いようです。
空き家の取壊しで固定資産税がアップするタイミング
- 毎年1月1日時点で土地の利用状況が判断されます。
- 年内に空き家を取壊し、家屋滅失届を提出した場合は、翌年1月1日から更地扱いとなり、特例が外れて税額がアップします。
空き家を取壊して更地にすると、住宅用地特例が適用されなくなり固定資産税が大幅に増加します。
そのため、取壊しのタイミングや今後の土地活用計画をよく検討することが重要です。
実家の解体工事費用が払えないなら今の現状のままでの売却も考えて
実家の解体費用が払えないのなら「実家の売却」も考えてみませんか?
ひょっとしたらタダ同然の値段しかつかないかもしれません。
でも、それも辛いことですが悲しい現実でもありますから受け入れなければなりおません。
自分の予想した金額よりかなり安い査定価格であっても、売れれば御の字かもしれません。
なぜなら、建物を解体してしまうと固定資産税もグッと上がってしまうからです。
また今のままで放置することはご近所さんに多大な迷惑をかけ続けることになるからです。
実家の建物も解体せずにそのままで売却できることもたくさんあります。
とりあえずは「いくらで売れるか?」だけでも調べてみることもお勧めします。
実家の売却値段を調べるのに便利なおすすめ一括査定サービスサイトは【イエウール】さんです。